1 2016/08/31(水) 15:15:28.84 ID:CAP_USER9
この夏、芥川賞作家のアルバイトが話題だ。発表のたびに華々しく報じられ、受賞作家はこれでプロの仲間入りと一瞬映るが、現実はそう簡単ではないらしい。純文学を書く職業作家はどうやって食べているのだろうか。その生きる糧は?
小説家のアルバイトが注目されたのは、この7月に芥川賞を受賞した村田沙耶香さん(37)がきっかけだ。村田さんは受賞作「コンビニ人間」の主人公と同様、大学時代から東京都内のコンビニでバイトをしている。「お金のためより、人見知りを克服したくて始め、就職活動も落ちて、そのまま続けています」。空気が読めず、人づき合いにやや難のある小説の主人公はコンビニで初めて「世界の部品になれた」と感動するが「あの感覚は私にもあります」と言う。「世代の違う男友達もでき、世界が広がり、すごくうれしかったんです。自動販売機的な立場の時もありますが、『髪切ったの?』って聞いてくれたり、ベビーカーで苦労しているお客様を助けると、『ありがとう』って言われたり。べたべたしない距離感が好きなんです」
20代後半、小説だけに打ち込もうと、バイトをやめたこともあったが、逆に筆が進まなかった。「小さい頃から空想癖があって、家にいるとボーッとしてしまうんです」。両親について、善良な人たちが毎日ごはんをくれると思い込むような子どもだった。「私にとって小説は空想と逆の現実的な行為で、強制的にでも社会と触れ合う場がないと書けないんです。だからコンビニで働いている日が一番小説が進み、何もない日は英会話とか編集者さんとの打ち合わせを入れて、現実の中に自分を置くんです」
午前2時に起きて6時まで執筆。午前8時から午後1時までコンビニ勤務。その後、喫茶店などで執筆後、帰宅し午後8時に就寝、というのが最も効率の良い一日だ。昨年の収入について聞くと「兼業なので収入を気にしてなくて、恥ずかしいです。小説の収入はまちまちで、コンビニの給与も足して確定申告しているので、ぱっと数字が浮かばないんです。めっちゃごめんなさい。そんなに多くはない気がします」と恐縮する。
受賞作はすでに35万部という異例の売れ行き。今年の申告はかなりの額になりそうだ。
一般に、芥川賞作家は賞金100万円以外にどれぐらい稼げるのか。
2003年、高校教師のハチャメチャな性的、暴力的世界を描いた「ハリガネムシ」で芥川賞を受けた吉村萬壱さん(55)は受賞の年、執筆だけで約500万円の収入があった。大阪府内の障害者支援学校教員の給与と合わせると、年収1000万円を優に超え、専業作家の道も考えた。
「でも早々に担当編集者から『仕事は辞めるな』と言われたんです。『勘違いして辞める人がいるけど、食べられないし、世界が狭くなりますよ』と。あと、芥川賞の賞味期限は10年と言われました。『10年は原稿依頼が来るけど、それを過ぎたら、自分の足で立っていないと、その時点で死にます』って」。案の定、執筆での稼ぎは年々減っていった。「僕はもともと寡作で、書くのにえらい時間がかかるんです」。デビューから現在までの14年で計8冊と比較的少ないのは、スランプに陥り09年からまる4年、全く発表できなかったからだ。
「08年ごろ、それまで絶賛してくれていた編集者に、『吉村さん、このまま売れない小説家で終わってもいいんですか』と突然言われたんです。売れるのを意識して書き方を変えることが僕にはできなくて、ずと原稿を編集者に渡せなかったんです」
悩んだ末、吉村さんは芥川賞受賞から10年が過ぎた13年、専業作家となった。執筆量は増え、精神を病んだ妻が次第に巨大化していく「臣女(おみおんな)」(14年)など話題作を発表し「今の年収は教員時代の半分の400万~500万円」。夫婦2人なので十分な額だが、初のエッセー集など企画も続き、「いつか教員時代の額に戻したい」と展望も開けてきた。
4 2016/08/31(水) 15:17:06.72 ID:+9uh2b370.net
文学賞の最終選考に残る作家で、原発作業員やってた人いたな
今どうしているのか
97 2016/08/31(水) 19:14:42.53 ID:MfAzZT9O0.net
>>4
誰だろうな。
受賞できても、日雇いまで経験した東峰夫みたいな人もいるけど。
5 2016/08/31(水) 15:17:08.19 ID:/9I35BK30.net
予備校講師や塾講師やってる連中は多いぞ
記事元: まとレーベル@ラノベ新刊情報サイト